株式会社 公共経営・社会戦略研究所

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新型コロナウィルス政策【イギリス】

このページでは、イギリスの新型コロナ対策を紹介します。
順次、内容を充実させていきます。

イギリスにおける新型コロナ対策(1)医療アクセス

【新型コロナが疑われる際の医療アクセス】
イギリスにおける新型コロナウィルス対策の現場の中心を担うのが、国営医療機関のNHS(国民保健サービス)である。イギリスの医療サービスは国営のNHSにより提供され、基本的に無償である。しかし、日本のように医療機関にフリーアクセスではなく、住民は、基本的に登録したGP(一般家庭医)の診療所を受診した後、必要な場合、GPの紹介で専門病院を受診するという流れである。

イギリスでは、新型コロナウィルスの症状が疑われる場合、NHSのウェッブサイトにあるように、GP(一般家庭医)や病院に直接行くのではなく、自宅にとどまり、111オンライン・コロナウィルス・サービス(the 111 online coronavirus service) に連絡をとらなければならない。
疑わしい症状とは以下のように説明されている。

・高熱(high temparature)
---「高熱」とは、体温を測定しなさいということではなく、胸や背中に触れてみて熱く感じるかということを意味する。
・いつもと違う、咳が続く(a new, continuous cough)
---これは、咳が1時間以上、かなり続くか、24時間の間に、3回以上、咳の発作が起きるという意味である(通常でも咳をしている人は、いつもより、症状がひどい場合)。

ちなみに日本では、周知の通り、下記にあげる症状が検査等を受ける目安となっている。「37.5度以上」や「4日以上」という基準が独り歩きすれば、検査の絞り込みの手段となることも危惧される。実際、専門家会議との議論を踏まえ、厚労省が作成し自治体・保健所に通知した「新型コロナウィルス感染症についての相談・受診の目安について」(令和2年2月17日)の文書には、風邪の症状や37.5度以上の発熱が「4日以上」続くこと、が明記されている(「強いだるさや息苦しさ」は4日以上続くことは必要ない、こととの対比)。

〔参考〕日本における新型コロナ相談・受診の目安
・風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続く方
・強いだるさや息苦しさ(呼吸困難)がある方
高齢者や糖尿病、心不全、呼吸疾患などの基礎疾患のある方などは上記症状が2日以上続く場合)
*上記2点は、両方の条件がそろわないと相談できないという意味ではなく、どちらかの条件でもよい(以上、日本の目安)

【自己隔離(self-isolation)】
 新型コロナウィルスの症状が軽い(mild)場合、通常は少なとも7日間、自宅からが外出しないよう、助言を受ける。その患者と同居している人は誰でも、14日間、自宅から外出してはならない。これは「自己隔離(self-isolation)」と呼ばれる。
                                                                                                


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