株式会社 公共経営・社会戦略研究所
Public Management and Social Strategy Institute Inc.
〜研究者と実践者とのパートナーシップで新しい社会的価値を創造〜
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「Open Village ノキシタ」のコレクティブスペース「えんがわ」のSROI評価
国際航業株式会社傘下の株式会社AiNestが運営する「Open Village ノキシタ」（仙台市宮城野区田子西1-12-4）のコレクティブスペース「えんがわ」の社会的インパクトについて、多面的価値（社会価値、経済価値、財政価値等）の創出に注目する観点から、インパクト評価の一種である社会的投資収益分析(SROI)の手法を用いて、貨幣価値換算（経済評価）を実施した。評価対象は、「えんがわ」における諸活動・交流の社会的インパクトであり、評価対象期間は2020年度（2020年4月～2021年3月）である。SROIの計測のために、「えんがわ」の継続利用者を対象にアンケート調査も実施した（評価対象：５回以上利用者74名）。
SROIによる社会的インパクトの計測の結果、2020（令和２）年度事業の社会的効果は、総便益（価値総額）については4,692万7,127円、純便益（総便益－総費用）については2,602万5,767円、SROI（社会的投資収益率）（総便益÷総費用）については2.25と算出された。費用対効果を示す社会的投資収益率(SROI)が2.25という数値を達成したことは、費用と同水準の便益が生じたことを示す1.0を大きく超え、費用の２倍を上回る効果（便益）が生み出されたことを意味する。このSROI推計結果により、本事業の有効性・効率性が十分に検証されたといえる。評価対象期間の年間来場者数（延べ人数）をみても、4,824人 と5,000人近くが利用していることからすれば、地域活性化やコミュニティ形成の拠点となっていく潜在的な可能性は極めて大きい。
⇒本報告書は非公開
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