ゴールドマン・サックス、社会福祉法人たすけあいゆい、横浜市による公民連携事業として、横浜市南区「コミュニティサロンおさん」を拠点に困難を抱える子どもと保護者を対象に包括的支援を提供してきた「横浜市社会的インパクト評価モデル事業」4年間(2017~20年度)の活動成果の総括的インパクト評価(SROI)結果を公表2017年度から2020年度にかけてゴールドマン・サックスの資金提供を受けて実施した「横浜市社会的インパクト評価モデル事業」の2020年度事業成果(2021年1月終了)と、2017年度から2020年度までの4年間の総括的なインパクト評価に関するレポートを作成しました。
本事業では、2017年度から2020年度にかけて、横浜市南区の「
コミュニティサロンおさん」を拠点に「
おさん・ひなた塾」という公民連携事業を立ち上げ、学校生活や家庭生活等で困難を抱える子どもたちを対象として、学習支援、生活支援(食事支援)、居場所支援等、包括的支援を実施しました。
本事業において、
ゴールドマン・サックスは資金提供者の役割を(社員ボランティアも活動に参加)、
社会福祉法人たすけあいゆいはサービス実施を、
横浜市政策局共創推進室は行政や地域団体との調整役を、
公社研(公共経営・社会戦略研究所)は、中間支援組織と評価機関としての役割を担いました。
最終的に、SROI分析による4年間の事業の効果検証の結果は、
総便益2,922万8,894円、純便益949万8,127円、SROI(社会的投資収益率)1.48となりました。 最終年度はコロナ禍の影響を受けて、費用便益比を示すSROI(社会的投資収益率)が1.0を割り込みましたが、4年間トータルでは、1.0を大きく超えたことで、費用対効果の高さを実証できたと評価しています。すなわち、本事業の有効性・効率性が十分に検証されたといえます(2017年度SROI:1.62, 2018年度SROI:1.34, 2019年度SROI: 2.07, 2020年度SROI: 0.52)。
なお、サービス提供を実施してきた社会福祉法人たすけあいゆいは、おさん・ひなた塾終了(2021年1月)後も、本事業で蓄積したノウハウも生かして、2021年2月から、新たに横浜市南区寄り添い型生活支援事業を受託し、継続して困難を抱える子どもや家族の支援に取り組んでいます。
4年間の総括評価の報告書「2020年度 横浜市社会的インパクト評価モデル事業報告書(2017年度~2020年度総括版)」は、こちら(↼クリック)からダウンロードできます。