Implementing the Recommendations of the Task Force on Climate-related Financial Disclosures
2015年12月、金融安定理事会(FSB)は、気候関連情報開示を進展させるために、産業界主体の気候関連財務情報開示に関するタスクフォース(the Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD)を設立。本提言で、重要な気候関連財務情報開示(推奨開示)によって支持されている4つの広く適用可能な提言(ガバナンス、戦略、リスクマネジメント、および指標と目標)、さらに、提言に沿った開示を作成するすべての組織を支援するガイダンス、ならびに特定のセクターや産業界のための補足的なガイダンスが含まれる。
Task Force on Climate-related Financial Disclosures Guidance on Metrics, Targets, and Transition Plans
TCFD提⾔は情報開⽰のフレームワークにおいても重要な⽴ち位置を⽰しており、多くの企業・機関がTCFD提言に沿った情報開⽰を推進。本実践ガイドではTCFD提言における11の推奨開⽰項目のうち、企業が特に対応を悩む「シナリオ分析」について解説を実施。シナリオ分析に焦点を当て、シナリオ分析実施のための実践的なポイントや参考情報、参考事例を解説。本実践ガイドは全セクターを対象としており、幅広いセクターの事例や参考パラメータ・ツール等を掲載。本実践ガイドにおける、TCFDのシナリオ分析の手法は、シナリオ分析に係る技術的補足書(“TCFD Technical Supplement: The Use of Scenario Analysis in Disclosure of Climate-related Risks and Opportunities”(2017.6))に加え、独⾃の方法論と解釈も踏まえて作成。各事例における数値情報については、作成時点の情報を基にしたもの。